平成会 伝統工法講習会(黒漆喰磨き)

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東左職連 平成会主催の漆喰黒磨きのの講習会が2007年4月15日に開催され、幹事役は平成会・木村さんが、講師は 埼玉・小松七郎さんと平成会・小沼允さんがされました。参加者は29名でした。
塗り台に砂漆喰をガリッと擦り、砂漆喰を塗り付けて伏せ込む。この時凸凹があると水引きが異なり旨く 行かないので壁全体の水引き加減を見ながら充分伏せこむ。水引きが遅い部分があった場合は新聞紙で 水気を取る。(小松親方は5寸程度の地金鏝を薦めておられた)ある程度水引きが確認できた時点で 白漆喰を塗り付け伏せ込む。次に黒ノロを塗りつける。(小松親方は3−4寸の地金鏝を薦めておられた) 鏝のすべり具合で地金鏝から本焼き鏝に替え伏せ込む。鏝がすべらなくなった時点でキラコをさらしに 包んだもので壁全体にキラコを付け、手の平で磨いて行きました。
砂漆喰(1) 砂漆喰(2) 伏せ込み 白漆喰 黒漆喰(1) 黒漆喰(2) 伏せ込み キラコ 手擦り

講習会に先立ち 3月11日平成会有志で下塗り土の下地を作りました。 コンパネの半切りに枠を取り付けた下地に接着剤を原液で塗布し乾かした。GLボンドでがりっとコス ッタ後、ヒゲコを枠に打った。土(土:砂:スサ 1:1:0.5)を5ミリ塗り、グラスメッシュを 伏せこみ更に土を5ミリ塗った。このときヒゲコの半分を伏せこんだ。(半分はその中で2つに分けた)
枠製作(1) 枠製作(2) 枠製作(3) 枠製作(4) 接着剤 ヒゲコ 下塗り(1) メッシュ 下塗り(2)
3月25日平成会有志で塗り台の中塗りと漆喰の調整をしました。 中塗りは下塗り材料と同様、中塗り土、砂、スサ(1:1:0.5)を練り、水湿しし、下塗り時に伏せ こんだヒゲコの残り半分を伏せこみ、水を引いた所でで付け送り8mm厚さとした。更に水を引いた後地金 の鏝で平らに均しました。
中塗り
3月18日平成会有志が所沢の小松親方の工房で今回必要な黒ノロ(10m2当り)を作りをしました。 黒ノロ作りは石灰は貝灰:俵灰=7:3(予め80メッシュフルイを通しておく)で空練りする。のりは 水1.8Lに膠7.5g及び銀杏草40g(予め表面を洗っておく)を沸騰しないように煮出して30 メッシュフルイを通す。
工法1:石灰:灰墨=4:6を350ccを空練りし、のりを加えハンドミキサーで攪拌する。若干固め のため水150cc位加えた。
工法2:石灰175ccを水300cc位加え練ったものと灰墨175ccをアルコール200cc位 加えねったもの(石灰:灰墨=5:5)を混ぜ、のりを2/3程度を加えハンドミキサーで攪拌する。
この黒ノロは素焼きの容器に入れ半年寝かせる。石灰が表面に遊離してくるので除去しておく。 黒ノロを作った後、小松親方の鏝、材料の入手先、黒塗りの注意点、金沢城でのエピソード等を小松 親方から話を伺うことができました。
つのまた ニカワ 貝灰 灰墨 アルコール フルイ つのまた煮 ふるい 灰墨練り 石灰練り 黒漆喰練り

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